MFH 1/12 フィアット 131 アバルト ラリー [K851]

【 131 Rallyについて 】
1974年、FIAT社は大衆向けの乗用車として、"131"を発売します。131は、FAITの主要工場の名前を冠し"131ミラフィオーリ"と命名されました。FIATは、131の販売促進を目的にレース活動への参加を計画します。1975年には、Abarthの手により131をベースにした試作Gr.5レースカー、"SE031"を開発、75年のジロ・デ・イタリアに参戦し、見事総合優勝を飾ります。このマシンで試された131のモデファイの数々、アルミ製ドアの採用やボディ・ボンネットのエアインテーク設置等々は、その後のラリーカー設計でも採用されることになります。
そして1976年、FIATは131をベースにしたWRCラリーカー、"131 Rally"を発表します。131 Rallyは、Abarthの手により開発され、大衆車131ミラフィオーリの外観を保ちつつ、オーバーフェンダー・ボンネット等をFRP製、ドアをアルミ製とし軽量化を図り、サスペンションも専用設計となりました。エンジンは、元フェラーリのエンジニアであったアウレリオ・ランプレディがチューニングを担当した直列4気筒DOHCエンジン、通称"ランプレディユニット"を採用。131 Rallyは400台が生産され、76年の夏前にホモロゲーションが認可、この年のWRCに4レース参戦し、マルク・アレンが1000湖ラリーで131初勝利を飾ります。
翌77年、FIATとLanciaのレース部門統合により、チェーザレ・フィオリオをワークスチーム監督とし、更なるレース体制の強化を図ります。131 Rallyはサファリを除くWRCフルエントリー体制で臨み、出場10戦の内5戦で勝利、チャンピオンを獲得します。

1978年にはワークスメインスポンサーがオリオ・フィアットからアリタリアに変更、鮮やかなイタリアンカラーでラリーに挑みました。この年も131 Rallyは5勝を挙げ、オペル、フォードといったライバルを引き離し圧倒的強さでWRCタイトル連覇を成し遂げます。 また131 Rallyはその信頼性の高さから、ワークス以外にプライベーターによってレースにも多く参戦し、活躍しました。そのポテンシャルの高さの例として、レースには参戦していませんが、79年にはAbarthチューンによるGr.5マシン、"SE035"といった試作マシンも131 Rallyをベースに製作されました。
ワークスチームのレース活動ではその後、1980年にもメイクスタイトルを獲得しますが、81年を最後に131によるワークス活動を休止、ラリー参戦は同じFIAT傘下の"Lancia 037 Rally"へと引き継がれていく事になります。

【 キット概要 】
■ ホワイトメタル、ウレタン樹脂、金属挽き物、エッチングパーツ、バキューム、ゴムタイヤ、シルクスクリーンデカール、各種コード類を使用したマルチ・マテリアル・キット。
■ ホイールリム、フロントライトリム、ルーフアンテナ基部、サイドエンブレム台座は金属挽き物製で質感高く再現。
■ ボンネット、リアハッチ、ドアは開閉が可能で、完成後も内部構造を見ることができます。
■ デカールはイタリア・カルトグラフ製。ゴム製タイヤはメーカーロゴ印刷済み。

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・WRCチャンピオンを獲得した1978年、サンレモラリーの1・2・5番車と、ツール・ド・コルス優勝のB.ダルニッシュ車と3位に入ったS.ムナーリ車をモデル化しました。スリックタイヤ・ターマック仕様。

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